日時 4月9日(土)10日(日)16日(土)17日(日)/12:00〜18:00 場所 キチム内ギャラリーSTONE はじめてアトリエ インカーブの絵を見た時の衝撃は強かった。血が騒ぎ、心臓がどくどく鳴り、一気に体温が上がった。彼らの絵を丁寧に使ったグッズ、そのクオリティの高さにも驚いたし、なにより絵からほとばしるエネルギーが凄かった。置いてあった画集を手にとって「もはや現代アートだな・・・」と思った。 誤解を承知で言うと、吉祥寺でわたしは「可愛くておしゃれな店」をやっていたいのではない。自分が「好きだ」「面白い」「素晴らしい」と思う人、や、その人から生まれるもの、そのエネルギーを、キチムという場所ですこしずつ紹介していく。まだまだ慣れないことだらけなので準備段階が続いているけれど、 これから、自分どうこうというよりはむしろ、「さまざまなエネルギーが出入りする場所」そんな所になっていければいいなと願う。食事すること、誰かに会うこと、言葉を交わすこと、あるスペースに集うこと、音楽をきくこと、見つけること、想うこと、行動すること。すべては「エネルギーの循環」だと思うから、なにかのきっかけ、その一旦になれれば嬉しく思う。 アトリエ インカーブの作品には、活力と透明感が宿る。 お近くにお越しの方はぜひふらっとお立ち寄りください。 そして目の当たりにしてください。 原田郁子 アトリエ インカーブは、社会福祉法人 素王会のアートスタジオ兼事業本部として2002年大阪に設立されました。現在27名の知的に障がいがあるアーティストたちが通っています。 自由奔放で真のオリジナリティ溢れる彼らの作品に惹かれて、また、彼ら自身に想いを寄せてこの事業を始めました。アトリエ インカーブでは、指導や管理をするのではなく、アーティストたちが心穏やかに、かつ刺激的に創作活動に打ち込めるような環境づくりに努めています。 2005年にニューヨークで開催されたアートフェアに出品して以降、2008年には、サントリーミュージアム[天保山]で『現代美術の超新星たち アトリエ インカーブ展』が開催され、おおきな話題になりました。現在、国内・海外の美術館やギャラリーで展覧会が開催されています。 2010年、アトリエ インカーブのアーティスト専属の、ギャラリー インカーブ|京都を開廊。コマーシャルギャラリーとして、毎回ゲストキュレーターを招き、作品を発信しています。また、アーティストたちの作品をもとにグッズを企画、デザインし、ウェブサイトやミュージアムショップで販売しています。 日本ではまだ、彼らの作品は「障がい者による」アートと強調されることが少なくありません。アトリエ インカーブでは、彼らの障がいのみに焦点を当てるのではなく、「現代アート」として作品そのものの芸術性を追求しています。それは、彼らのプライドを築き、アーティストとして独立することにつながるのです。 アトリエ インカーブ http://incurve.jp ギャラリー インカーブ|京都 http://g-incurve.jp © 2011 atelier incurve |