出張、宮里小書店。

音から立ちあがる琉球の祭り。「祭祀採音者」宮里千里とともに聴く。


沖縄県那覇市の栄町市場内にひっそりと佇む古本屋、「宮里小書店」が吉祥寺に出張します。
去年10月にCD「久高島 イザイホー」を出した宮里小書店のなんとなく店長、宮里千里。この音源は、12年ごと(オリンピック3回分だ)に神女を中心に行なわれる、沖縄・久高島の祭祀を彼が採音したものだ。1978年、今のところ、これが最後になってしまっている。久高以外にも、彼が45年をかけて録りためた祭祀をはじめとする採音は900にものぼる。今も精力的に音を採り続け、今後もコンスタントにCDをリリースしていく予定。らしい。

第一部「店長の採音」で聴く琉球の祭祀にまつわる音は豊潤で、録音風景やエピソード話は興味深くて愉快。
なにより、消えていく音に焦りながらも、変化していく祭祀、新しい祝祭への寛容な姿勢には希望を感じる。鬱屈しがちな世界の中で生きるわたしたちに、もっと生きるとことを面白がろう!と鼓舞してくれているようだから。
沖縄で店長の講演を聴いたとき、これは沖縄だけではもったいないと思った。もっと様々な場所で聞いてほしい、色んな人と話をしながら。

第二部「トークショー」では、宮里千里と旧交がある作家の池澤夏樹さんと、『ニッポンのマツリズム』という著書で全国の盆踊り・祭りをめぐった音楽ライターの大石始さんをゲストに迎え、沖縄やアジアのおおらかで多様な世界と祭祀を語っていただく。

会場では実際に「宮里小書店」から祭祀にまつわる本と店長の本を並べる。
ぜひ、目の前に広がる祭りの風景を吉祥寺で眺めてほしい。です。
そして、いつかは日本を飛び越えて、ソウルや台北でも店長の採音を聴けたらいい。

「海は常に危険との背中合わせである。それゆえに女達はひたすら祈り続けた。久高の宗教性は、妻が守護神となり、夫を息子を兄弟を護ることそのものである。もっと広い目で見ると、女と男、ただそれだけである」(宮里千里「久高島 イザイホー」テキストより)

宮里小書店副店長 宮里綾羽





出演 宮里千里、池澤夏樹、大石始

日時 4月1日(土)
開場 17:30
開演 18:00

料金 1,500円+1ドリンク


ご予約方法
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yoyaku1@kichimu.la

○メールを送信されると自動返信メールが届きます。メールの受信拒否設定をされている場合、キチムからのメールが届きません。設定の変更するかまたは別のアドレスから再度送信してください。
○1週間以内にご予約完了メールをお送りします。1週間待っても届かない場合はお問い合わせください。
○当日は整理番号順の入場となります。 整理番号は予約完了メールにてお知らせいたします。
○直前のキャンセルはご遠慮ください。






宮里千里
1950年生まれ、那覇市出身。那覇市役所職員、エッセイストのキャリアを終えた現在、1970年代から続けてきた祭祀採音者としての活動に力を入れている。2016年秋には久高島の「イザイホー」(神女の就任式)を録音した音源をCD化し、注目された。過去発表した音源作品は里国隆「路傍の芸」、大工哲弘・大工苗子&スカル・トゥンジュン「ガムラン―ユンタ」他。著者には『アコークロー』(ボーダーインク)、『シマ豆腐紀行』(ボーダーインク)、『ウーマク!』(小学館)などがある。
宮里小書店 Twitter


池澤夏樹
1945年北海道生まれ。小学校からは東京育ち。後にギリシャで3年、沖縄で10年、フランスで5年を過ごして、今は札幌在住。作家・詩人。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、93 年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010 年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか受賞多数。「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」では『古事記』新訳も担当。
公式サイト


大石始
1975年、東京生まれ。ライター、編集者。雑誌編集者を経て、2008年からフリーランスとしてワールドミュージックや民族音楽/芸能の取材記事、旅の紀行文などを各媒体に寄稿。これまでの著書に2015年の『ニッポン大音頭時代 「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち』、2010年の『関東ラガマフィン』、編著書に2014年の『大韓ロック探訪記』、共同監修を手がけた書籍に『GLOCAL BEATS』(2011年)などがある。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」所属。
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